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マイセン ブルーオニオン シェル型ディッシュ 800101/00261
1739年にクレッチマーが中国写しの染付の技法を生かして完成させた「ブルーオニオン(青い玉ネギ模様)」。
この呼称は、図柄にあった柘榴(ザクロ)を玉ネギと間違えたため、という説明が定説になっています。
見慣れぬ果物は馴染み深い玉ネギに姿を変え、不老不死の象徴である竹がバランスよく配置されることになりました。組み合わされた数の神秘と共にこの図柄そのものの中にも、中国伝来のおめでたい「象徴」が描かれています。
サイズ:横幅約 19cm 奥行約 17cm
高さ約 4cm
素 材:磁器製
原産国 : ドイツ
商品コード : 800101/00261 |
製造元 : マイセン |
価格 : 66,000円(本体価格60,000円) |
ポイント : 4,800 |
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マイセン磁器。その発祥は、はるか18世紀初頭にさかのぼります。当時のヨーロッパ王侯貴族は、東方からもたらされる磁器の白い輝きと華やかな絵付に強い憧れをもっていました。ザクセン選帝侯、アウグスト強王もそのひとり。錬金術師、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに命じ、厳しい監視のもとで、磁器製法を研究させました。試行錯誤の末、ベトガーは1709年ついにその技法を解明し、ここにヨーロッパ初の硬質白磁が誕生したのです。以来今日まで世界の卓上文化をリードしつづけたマイセン。過去に作られた23万種類におよぶ作品群はそのまま美術様式の歴史といっても過言ではありません。また「食器」の枠を超えたフォームの多様性や、磁器人形の持つ芸術性も魅力の一つです。伝統に甘んじることなく、現代のライフスタイルにも適応していこうとするマイセン磁器は、生活のさまざまなシーンを格調高く演出することでしょう。
ONION PATTERN ブルーオニオン
「ブルーオニオン」は1739年に誕生したマイセンを代表する柄です。
1739年にクレッチマーが中国写しの染付の技法を生かして完成させた「ブルーオニオン(青い玉ネギ)」。
この呼称は、柘榴(ザクロ)を玉ネギと間違えたため、という説明が定説になっています。
中国のお皿に写実的に描かれた柘榴は、マイセンでも初期の頃には忠実に真似られていました。
しかし、それもつかの間、見慣れぬ果物は馴染み深い玉ネギに姿を変え、桃のような果物、そして竹がバランスよく配置されることになりました。
組み合わされた数の神秘と共にこの図柄そのものの中にも、中国伝来のおめでたい「象徴」が描かれています。
絵付には、大きく分けて「下絵付」(染付)と「上絵付」があります。「下絵付」の代表的な絵柄はブルーオニオンやブルーオーキッド、ワインリーヴなどです。下絵付の場合には、絵付は約900度で行なわれる「素焼き」のすぐあとに行なわれます。
多孔質の、レンガのような状態のところに絵付するため、顔料は一気に滲みこみ、修正することができません。そこで非常に高い技量が必要とされます。絵付後、釉をかけて約1400-1450度で「本焼成」すると、輝くような色合いが生まれます。
マイセン養成学校では、1764年に設立されて以来、数世紀にわたる経験に基づき、かつ新しい考えを取り入れた実践的で理論的な教育が行われ、才能ある若者が過去と同じレベルのマイスターを目指しています。
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マイセン磁器。その発祥は、はるか18世紀初頭にさかのぼります。当時のヨーロッパ王侯貴族は、東方からもたらされる磁器の白い輝きと華やかな絵付に強い憧れをもっていました。ザクセン選帝侯、アウグスト強王もそのひとり。錬金術師、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに命じ、厳しい監視のもとで、磁器製法を研究させました。試行錯誤の末、ベトガーは1709年ついにその技法を解明し、ここにヨーロッパ初の硬質白磁が誕生したのです。以来今日まで世界の卓上文化をリードしつづけたマイセン。過去に作られた23万種類におよぶ作品群はそのまま美術様式の歴史といっても過言ではありません。また「食器」の枠を超えたフォームの多様性や、磁器人形の持つ芸術性も魅力の一つです。伝統に甘んじることなく、現代のライフスタイルにも適応していこうとするマイセン磁器は、生活のさまざまなシーンを格調高く演出することでしょう。
マイセンの歴史
300年前、ヨーロッパで初めて硬質磁器を生みだしたドイツの名窯「マイセン」。 その繁栄の歴史は、時代の流れや、磁器に果てしない情熱を傾けた人々を抜きにして語ることはできません。 17世紀、ヨーロッパでは中国の磁器や日本の伊万里などが盛んにもてはやされていました。 純白で薄く、硬く艶やかな硬質磁器はヨーロッパでは未だにつくりだすことのできないものであり、列国の王侯貴族、事業家たちはやっきになって製法を見つけようとしていました。 なかでもドイツのザクセン選帝侯、アウグスト強王は東洋磁器の屈指の蒐集家であり、アウグスト軍に属する兵士600人とプロイセンの王が所有していた中国の壷151個を交換したという逸話も伝わっています。 強王は、蒐集した磁器で城館を飾っただけでなく、錬金術師、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを監禁して磁器製造の秘法を研究させました。 艱難辛苦の末、ベトガーは1708年、ようやく磁器に近いものを作り上げ、1709年には白磁製法を解明、1710年、ついにヨーロッパ初の硬質磁器窯「マイセン」が誕生しました。
マイセンの製造工程
原料:カオリン・石英・長石
硬質磁器の製造に不可欠なカオリンを、マイセンでは、近くの自社鉱山で採掘しています。 世界最小の「鉱山」と呼ばれるザイリッツ。 ここでマイセン磁器に白さと硬さを与えるカオリンが、人手で掘り出されています。 カオリン、石英、長石という原料のうち、カオリンは65%という非常に高い割合を占めていることが、マイセン磁器の特徴になっています。 これらを泥状にし、水分をある程度抜いて「磁土」を作ります。
造形
マイセン初期の天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは、自身が生み出した優れた作品が後世においても作り続けられるよう、石膏で「型」をとることを考案しました。粘土状の土でまず形づくり、それをパーツごとに切り分けて、そこから石膏型を起こすのです。 マイセンには、戦禍を逃れた23万種類以上の作品用の石膏型(原型)が約70万点保管されており、それらを母型として作る作業型から、現在でも昔と同じ手法でさまざまなフォームの人形やテーブルウェアが生まれています。
人形
パーツごとに作られ、磁土で貼り付け一体となった人形は、素焼き、施釉(うわぐすりをかけること)、本焼成を経て人形絵付部門に回されます。 ここで歴史に忠実に、一つひとつ絵付され、金彩も加えられ、仕上げの焼成を行ないます。焼成後、金の部分をめのうの棒で磨き、完成されます。人形制作においては、石膏型を使用せず、手びねりだけで作り上げるものもあり、人気をよんでいます。 人形制作者には300年前の人形も、現代の人形も、すべて作れる技術と芸術的感性が要求されます。
絵付
絵付には、大きく分けて「下絵付」(染付)と「上絵付」があります。 下絵付の場合には、絵付は約900度で行なわれる「素焼き」のすぐあとに行なわれます。 多孔質の、レンガのような状態のところに絵付するため、顔料は一気に滲みこみ、修正することができません。 そこで非常に高い技量が必要とされます。 絵付後、釉をかけて約1400-1450度で「本焼成」すると、輝くような色合いが生まれます。 代表的な絵柄はブルーオニオンやブルーオーキッド、ワインリーヴなどです。
「下絵付」
「上絵付」
上絵付の場合には、磁器は何も描かれていない状態で施釉し、本焼成後、絵付を施します。 ガラス質の釉薬で覆われているため、アルコールなどで拭けば修正も可能です。 18世紀からマイセンの工房内実験室で作られる顔料を多様に組み合わせ、約1万色のヴァリエーションを駆使して花や鳥、果物、風景、人物などが描かれます。 その後約900度で仕上げの焼成を行ないますが、複雑な色合いを出す必要があれば、絵付しながら何度も焼成してニュアンスを深めていきます。 マイセン養成学校では、1764年に設立されて以来、数世紀にわたる経験に基づき、かつ新しい考えを取り入れた実践的で理論的な教育が行われ、才能ある若者が過去と同じレベルのマイスターを目指しています。
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